総絞り檜扇


お振袖 「正絹総絞り」

お着物を彩る柄の全てを、『絞り染め』という技法で染め抜いた『総絞りお振袖』。職人の手作業による、目を見張る程に細かく一粒一粒絞られた絞りは、総絞りであると二十数万粒とも言われ、その豪華さゆえに、江戸時代では贅沢品として禁止される程でした。総絞りらしく落ち着いたシックな色調に、裾とお袖には大胆に扇の赤を配し、松竹梅やボタン等お嬢様の門出を祝福するおめでたい柄を刺繍で表現しています。色とりどりのそれらの刺繍は、豪華で古風な総絞りに、初々しく可憐な印象も与えます。総絞り独特の風合いに金彩加工や金駒刺繍も相まって、会場でも品良くお目立ちの逸品です。